works

揚羽(2007)
火垂(2007)
雪蟲(2007)
花園(2007)
蜘蛛(2007)
咲螺(2007)
唄声(2012)
霹靂(2012)
未遂(2016)
お道化(2018)
愛のうた(2021)
無題(2022)

works

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Liric





「揚羽」(2006)
song:463/words:ゆうき

××××××××××××××××××





「火垂」(2006)
song&words:463

霧の中を歩き続け
彷徨い 見つけた
あなたは未だ繭の中で
眠りについてました

火垂の空 果てし無く 流れ逝く 焔よ
瞳の奥 何を描き 想いに馳せるのですか?

季節の葉を手繰り寄せて
流れる 永遠の眠りは

只 夢の狭間の 偶然の出来事
それは二人を引き寄せた運命でしたね?

貴女の記憶の中に 僕が居て微笑んでる
僕の思い出の中に 貴女が居て安らいで
貴女の未来の景色 描くのは僕の心
二人の歩く足跡 手を繋いでなぞります・・・

憧れの空 置き去りの風
そっと 壌に孵るまで ずっと・・・
誘いの夢 生命の雪
ずっと 渦の中に 溶けて行く・・・

手繰り寄せた 糸を解き 繋いでゆく
繭の中の 貴女はもう 「独りじゃない」
ずっと・・・

ゆらゆらと揺らめいて 貴女は蛍の様に
僕達の歩いた 足跡をなぞって 逝く・・・





「雪蟲」(2006)
song:463/words:ゆうき

束の間 冷たい風に吹かれたら 瞳を閉じて
風の間 少しだけ聞こえるから 耳を澄まし
瞬の間 キミを思い出せるなら それだけでいい
 
苦しみの海の底も 悲しみの月の蒼も
今は消えてゆく
涙がつららになって 儚く透き通るから
キミに届けたくて・・・
 
ずっと 降り続く雪が
キミへの想いと 重なり凍えそう・・・
傍にいて微笑んで キミの手で溶かしてほしい
寒空の寂しがりやの雪蟲だから・・・
 
苦しみの夜の底も 悲しみの地球の青も
すべて消えてゆく
流れる波打ち際は 赤に染めて眠るから
夢で逢えますように・・・最後の祈りを・・・
 
ずっと 降り続く雪が
キミへの想いも 白く降り続く
傍にきて微笑んで 優しくあたためてほしい
冬空に泣き虫な雪蟲だから・・・





「花園」(2006)
song:463/words:ゆうき

アネモネの赫 キミの花園
棘の中 蛇は踊る 絡む爪先
ダチュラの白 僕の箱庭
羊水の中 溺れる リザード
 
嗚呼 厭だ 何もかもが 夢も 否だ 嫌だ
鏡に映る わたしとあたし・・・
 
揺れる 揺れる 恍惚 グラマラス
深い 深い 底なし沼
歪む 歪む 歪(イビツ)な自堕落
厭離穢土は死化粧(しにげしょう)
 
雨音 だらしなく ダラダラと頭打つ
垂れ流した 躁と鬱
排水の渦に グルグルと流れ
螺旋の人魚(ひとうお)
 
廻る 廻る 自虐のデカダンス
深く 深く 刺さるニヒリズム
揺らぐ 揺らぐ 自愛の罪
慈悲は偽善 死に微笑(びしょう)





「蜘蛛」(2006)
words:ゆうき

垂らした糸が渦巻く中
ヒラヒラと舞い降りた蝶蝶
絡まって 切り取って 閉じ込めたい
 
爛れた針 埋もれてる腹
苦しみ潜る 白い蝶蝶
貪って 弄って 突き刺した
 
醜い僕の愛の唄 宮殿の中 捧げ
乱れたキミの囀りを 鼓動に載せ踊れ
 
蜘蛛の巣(ベッド)の上で 慰めよりも 褒美をくれないか?
爪を立てたり 噛み千切ったり 傷をつけてほしい 嗚呼・・・
 
醜い僕の 恋文を 宮殿の中 捧げ
乱れた僕の 愛の唄 キミに爆ぜるから!
 
蜘蛛の巣の上で 慰めよりも 褒美をくれないか?
核心に触れ 黒く濁った 傷を舐めてほしい 嗚呼・・・






「咲螺」(2008) 
song:463/words:463,ゆうき
 
永遠に閉じ込めようと 願わくば忘れて痛かった 
遠い過去の思い出だと 季節を繰り返す度に 
 
それはひとつひとつ重なる 覚書の空白 
塗り潰して 蘇える記憶・・・メランコリック 
 
ガラガラになったその声を聞かせればいい いつかは多分この場所を思い出すから 
この世の果てで君と出会えばもう 本望だと思う僕はおかしいかい? 
 
グルグルになって絡まった愛も憎も いつかは多分愛おしく掻きむしるから 
うつよの果てで埋もれる僕にはもう 夢見るなんて事は可笑しいかい? 
 
瞬きに消えないようと 木漏れ日に微笑んで痛かった 
ちりばめた ちリじリに僕は 桜散る錯乱に堕ちる 
 
咲かぬ蕾(つぼ)み幾つ数える 揺(くゆ)る螺旋階段 
吐き散らして 溺れてく一人・・・メランコリック 
 
永遠に閉じ込めようと 願わくば忘れて痛かった 
遠い過去の思い出だと 季節を繰り返す度に 
 
瞬きに消えないようと 木漏れ日に微笑んで痛かった 
散りばめた ちリじリに僕は 桜散る錯乱に堕ちる 
 
大好きだった 貴女の声も 夢も 腕も 嘘も全部 
壊れてしまった 貴女の耳も 指も 髪も 華も全部 
桜の下で 息をしたまま 僕は 貴女を 埋めたのに 
忘れる事が 出来ないのなら すべて 燃やして しまえばいい・・・ 
 
永遠とは・・・ 
夢の間で・・・ 
 
櫻が散る・・・ 
錯乱の中で・・・ 






「唄声」(2012)
song&words:463

出会いとは別れへの
秒刻み
だからただ思い出を
刻んで
ひとしきり絡み合う
手と手が
繋がって広がって
弾ける

朝日を迎えた時
零れ落ちる涙と
覚醒の夜が来る
遙か彼方へと

唄声はずっとその鼓動の中へ
溶けこんでゆくのだろう・・・
安らぎはそっと
キミの手のひらの上に
寄り添っているんだ






「霹靂」(2012)
song&words:463

置き去りにされた気持ちを 
忘れてかけてた 
記憶をたどる事さえ 
緩やかな時に埋れた。 
瞳に消えた心を溶かす 
溶剤を見つける意味や術ももう 
遥か彼方へと消えゆく 

閉ざした時と諦めかけた末 

第三階段を登りつめた先に 
見えてたのは 
君の未来絵と僕の足跡 
最大公約数さえ解凍しない 
鏡張りの僕達の心を 
解き放つのは 

あなただけだから… 

形の無い幻想と言われのない妄想を混ぜ合わせてみたら 
嫌な世界だと決めつけ 
それが虚言癖に結びつくのなら 
このまま快楽という名の堕落におちてく…それだけ 

嘘に嘘を塗り重ねた故 

13階段を転げ落ちた先に 
見えてたのは 
膿に満ちた起訴 
足場を取られ 
迷走困惑哀狂しい君に 
葬る言葉 
夢をもぎ取られ 
立ち上がるのは 

あなただけだから 

閉ざした時と諦めかけた末見えた… 







「未遂」(2016)
song&words:463

足跡だけ残した 
あどけない日々は懐かしき 
 
影絵の様な 
歪んだ瞳にただ引き寄せられた 
 
揺らり揺らめいた 
剃刀の空と 
白無垢の花嫁衣装を着た 
 
密やかな恋の面影を 
真っ黒に染めあげた肖像 
ずっと、ずっと 
大好きだったあの日 
気が狂いそうな夜さえも 
愛おしいと願えば妄想 
きっときっと時が止まるまで… 






「お道化」(2018)
song:463/words:ゆうき

本当は嘘ばかり 何も彼もが 
ほんとの僕も 
 
笑い顔を売り物に  道化師はおどる 
ご褒美おねだり 
 
I hate me... 大嫌い 
 
落ちてゆく 螺旋 繭 
墜落する 堕落の楽園 
 
足許すくわれる 
細い糸に 絡まる指先 
 
果てて尚 果てぬ夢 
棄てては抱いていた 
涙と偶像はただ 悪戯な遊戯 
 
ほんとの本当て何? 
嘘ばかりの嘘でも 
 
夢のように現は走馬灯 
 
やがてほら 死の淵で 半開きの瞼から 
腐り枯れた涙 終焉の醜 
 
あるお道化の 蒼き冬の春 





「愛の唄」(2021)
songs:463/words:ゆうき


月へ行こう 一瞬の瞬きで そして笑顔で 愛している 
 
生きとし生けるもの 全てを心から抱きしめよう 愛している 
 
 
手を伸ばして 掴めなくても 指先に触れるように 愛を感じよう 
 
憎しみや悲しみが消えるまで 心穏やかに目を瞑り 愛を感じよう 
 
 
せめて現在を 思い残すことなく 一つ一つに手を合わせ 愛に喜ぶんだ 
 
そして未来も 殺し合うことなく 何もかもが手を取り 分かち合うのさ 愛を 
 
 
そして星から光が溢れ 驚くほどの優しい愛に全て全て包まれる 
 
 
一人になったわけではない 一つになっただけ 
 
消えてしまうわけではない 愛を知っただけ 
 
 
今あなたへの愛と喜びが 幾千年 空高く舞い上がる 





「無題」(2022)
song:463/wordsゆうき


僕は今 宇宙を漂っている 星屑にもなれず 彷徨いもしない
僕のこの声は 誰に届いているのだろうか 嬉しいのか 悲しいのか

問いかけてみる 僕は何のために生まれてきたの 
全てを知ろうとした もうどうでもいいなんて思うこともない

何を守り 何に笑顔に なれる だろう
たくさんの愛をありがとう 心から感謝している

降り注ぐ雨は どこからきたの?
囁く風は もう途切れ途切れで 匂いもわからなくなった

せめて愛を分かち合ったのなら 何も言わずに抱き合おう
君に伝える 誰が為とは 偽善ではない 全ては愛なのだから

僕は今 真っ黒な海を漂っている しおの渦が 波が全てを攫っていく
僕のこの唄は もう聞こえはしないだろう 痛くはない 辛くはない

答えてあげる 君は愛を受け愛を伝えるために生まれてきたの
全てが愛と知った時 ゼロではなくひとつであった

君の笑顔を守るために 僕は歌ってきたのだろう
たくさんの愛をありがとう 心から感謝している

つきささる刺さる言葉は 誰に向けて?
羽ばたく風 誰にも止められない もう愛に生くのだから

全てはこのために生きるのだから 後ろはなく前しかない
君は知っている 結ばれた愛 全て形のない愛なんだね

君の声を聞かせてよ ぼくの声と奏でようく
振り向くことはない 全て過去ではないのだから

連れていくよ 待たなくていい
星屑にもなれない それでもひとつであるのだから